ぽつり、ぽつりと窓灯りも消え始め、眼下に広がる街並みが夜の深い静寂に包まれてゆく。
頃合であると夜風が告げていた。

“合法的”な狩りの時間だ。

《文句言われる筋合いはねえぜ?生死は問わねえとお役所様の”免罪符”には書いてあるからな》

#騎士失格の六人 #一次創作

※蛇足な差分※

画的な収まりはこっちの方が良い気がしたけど、めっちゃ灯りついてるし三日月がこんなに高い位置に来てるなら時間もそんな遅くないしで、そんな中屋根にいるのは目立ってしゃーないのでは?って葛藤した上でボツにしました。さっくり描いてさっと投稿する予定だったけど、そんな理由で悩みまくって結構な時間を使ってしまったという…

SS『独白~誇りか呪いか~』

自分に言わせりゃどっちも甘ったれのお坊ちゃまだ。

「俺には、これしかねえんだよ」

何度も、何度も、繰り返してきた台詞。
まだ言わせる気かと、お前もそれを言うかと、腹が立つ。
何を知ってそんな台詞を吐きやがるのか。
誰が格好良く生きてるだと? ほざきやがって。

腰に帯びた二振りへ、手を伸ばす。
「これしかなかっただけだ」
こいつに縋って生きるより無かっただけだ。
別になりたくてこうなったわけじゃない。
奪って食らう、畜生に堕ちるのだけは御免だった。
そうならないように必死だった。それだけなのだ。

連中にも、自分が想像もつかない部分での苦悩なんかはあるのだろう。
そんな事は、判っている。
だがそんなもんに寄り添ってやれるほど、お人よしじゃない。
自分にそんな余裕はない。

お前は良いなと言われる度に「ムカついてしょうがねえ」し、自分には無理だと言われる度に「知ったこっちゃねえよ」と呆れてしまうのだ。
まるでこっちが何をしてもされても耐えられるバケモンだとでも言わんばかりの言いぐさが、気に障って仕方がない。
痛かろうが苦しかろうが、それを表に見せたくないだけなのだ。
自分はただ、弱さを見せれば食われる世界で、弱さを見せたくなかった。それだけなのだ。

「気軽に弱音を吐ける、てめえらが羨ましいよ」

『騎士失格の六人/独白~誇りか呪いか~』

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